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脱酸素剤について
【脱酸素剤とは?】
酸素を吸収し、食品の劣化変質を防ぐ鮮度保持剤です
空気中には約21%の酸素が存在します。脱酸素剤は密閉容器内の酸素を吸収し、酸素濃度0.1%以下の状態「脱酸素状態」を作り出します。
密封された袋の中で、袋内に残った酸素を吸収し、食品の劣化変質を防ぐことができます。包装容器の中を脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下が維持されている状態)にすることによって酸化を防ぎ、ビタミンや油脂の変質、風味の変化や変色を抑えます。
また、カビや細菌の増殖を抑制、害虫を死滅させる役割があり、食品の美味しさや鮮度を保ちます。
【脱酸素剤によるメリット】
- カビ(好気性菌)の抑制
- 油脂による酸化防止
- 食品の変色防止
- 食品の味・香りの変化防止
- 害虫の防止
脱酸素剤の適応食品
用途に合わせた色々な脱酸素剤
脱酸素状態にするための大切な4つのポイント
脱酸素剤のサイズ選定方法
【空気容量の測定法(食品の比重を1.0と仮定)】
注意事項
- 脱酸素剤を入れたままの食品を、電子レンジにかけると発火の恐れがあります。食品には、脱酸素剤を入れたまま、電子レンジにかけない旨の表示を入れてください。
- 脱酸素剤とガス充填を併用する場合は、窒素ガス(N₂)をお使いください。<炭酸ガス(CO₂)は避けてください。>ガス充填は置換率にバラツキがありますので、脱酸素剤のサイズ選定については弊社までご相談ください。
- 脱酸素剤は酸素吸収中に低温(+5℃以下)にすると、酸素吸収速度が遅くなります。脱酸素剤を封入した商品を冷凍・冷蔵保存する場合は、酸素吸収後(約24時間後)に保存してください。(即冷凍保存する場合はSFタイプをご使用ください。)
- 脱酸素剤はカビなどの好気性菌には効果がありますが、無酸素下でも成育可能な酵母・通性嫌気性菌には充分な効果が、また偏性嫌気性菌には効果が得られませんので、冷蔵などの方法と併用してください。
- 脱酸素剤ご使用にあたっては、必ず実際の商品形態でテストを行い効果を確認してください。食品の保存可能な期間は同じ食品でも製造した季節・保存温度や流通条件、包装の方法などに影響されます。
- 脱酸素剤は冷暗所で保管し、製造後12ヶ月以内のご使用をおすすめします。
(但し、SCタイプのインジケーター付は2ヶ月以内、Y・YGタイプは8ヶ月以内) - 高水分、高油分商品に使用する場合、耐水性・耐油性には限界がありますので、必ず保存日数分の実装テストを行ってください。
- 脱酸素剤の外装袋を開封した際や、脱酸素剤を封入した食品などの袋を開封した際に、有酸素状態となり、脱酸素剤が酸化反応で熱くなることがありますが、発熱量は小さいので心配ありません。
- 【SCタイプ】限られた水分活性(Aw)・環境温度(℃)の範囲内でご使用ください。
※水分活性や環境温度によって変色速度は変化します。水分活性が低い場合は遅くなります。水分活性が上限0.9付近ですと、シール部が一時的に青色になることがあります。環境温度が下がるにつれて変色速度が遅くなります。 - 【SCタイプ】脱酸素剤を封入した商品を低温保管される場合には、酸素チェックマークがブルーからピンクに変色した後に冷蔵庫または冷凍庫に入れてください。
- 【SCタイプ】酸素チェックマークは封入した商品が高温(約40℃以上)で保管された場合や、炭酸ガス・アルコールの存在下では、変色異常が起きることがあります。
- 【SCタイプ】酸素チェックマークは太陽や蛍光灯の光に常時さらすと、色素が退色して有酸素状態のブルー色でもピンク色に変色する場合がありますので、ご注意ください。
- 【SFタイプ】含水率の高い食品の場合、食品と直に接しないように脱酸素剤を装填してください。(食品と脱酸素剤の間に断熱シートやフィルムを挟む、または商品をトレーに入れて裏面に装填するなどの方法をお勧めします)
- 脱酸素剤は、「容器包装」に該当しないものとされています。つまり、容器でも包装でもないもの(物を入れるものでも包むものでもない)であり、中身のみが費消されることがないため、容器包装リサイクル法の「対象外」となります。処分の際は、中身原料を出したりせず、市町村が定める分類に従い「そのまま処分」してください。
- 乾燥剤と脱酸素剤を併用する場合、弊社までご相談ください。
脱酸素剤を封入しているのにカビが発生している場合は、さまざまな原因が考えられます。一度弊社にご相談ください。